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Mundra、Mandvi Breakwater、Rawelpir、Samiyani(main)、およびGreen
(c)「国際航路標識協会」(IALA)のシステム“A”に従って配置した11のチャンネルのブイ無線援助施設
(a)3つのレーコン(レーダー・トランスポンダー・ビーコン)Okha、Bural、およびMandvi
(b)Okhaのラジオビーコン/DGPS(ディファレンシャルGPS)の信号を送信するために使用される予定)
(c)Kuchchh湾用のSalayaデッカ・チェーンNaliya、Mandvi、KuIanga、およびDhuvavの4局で構成されるチェーン
上述の受動的航行援助施設によって、湾内の安全性が大幅に改善され、この区域における安全な航行が可能となっている。
3. 船舶交通サービス(VTS)の必要性
港湾の入口付近ならびに狭い航路への海運活動の集中、および危険な船荷を積んだ船舶の数の増加は、海運活動に大きな遅れを引き起こしかねない交通渋帯を発生させており、このため、海上交通および港湾業務のコストが引き上げられる結果となっている。またこの渋帯によって、生命や財産を危険にさらしうる事故や、環境汚染を引き起こしうる事故の発生可能性が高くなっている。これらの問題を克服するため、港湾区域内における海運活動の監視および海運活動に関する情報、アドバイス、および指示の提供を行うための一連の手段が開発されている。これらの手段は、海運活動と連動するサービスを提供するとともに海上交通の流れを整理し、その結果として港湾の効率を最大化すると同時に事故および環境汚染のリスクを最小化するという役割を果たすものである。VTS(船舶交通情報サービス)と呼ばれる、海運活動と連動するこのサービスが現在、経済自由化によって発生すると予測されている海上交通の増加に対応し、航路軸に関連づけられた位置決定、中間地点の名称、針路速度、港湾業務に関するアドバイス、港湾施設に関するアドバイス(バースの利用可能性など)、税関/水先案内人情報などの面で相互調整のとれた統合型海上交通管理を実現するため、同湾内において必要とされている。
4. VTSの管理を担当する機関
この区域には中央政府の管轄下にある1級港湾/2級港湾と州の管轄下にある1級港湾/2級港湾が含まれているため、「灯台法」第5(1)項にもとづいて中央政府の管理下でVTS区域に指定されるKachchh湾の中におけるあらゆる海運活動を確立・コントロールすることを目的として「灯台灯船局」の管理下で灯台灯船局、KPT、およびGMBの3者によって共同運営される共通機関が必要となる。このような機関を設立することによって、あらゆるタイプの商業用船舶の海洋航行安全が大幅に改善され、また「捜索救助」、汚染抑制、港湾管理などのような関連サービスがより円滑に行われるようになると予測されている。またさらには、VTSセンターからのオンライン通信によって船会社ならびに税関の業務も促進されると考えられる。VTS管理機関の機能は、SOLAS1974の条約14号(「航行援助施設」)に準拠したものとなる。
5. VTSの構成要素
VTSにおいては、以下の機能上、構造上のモジュール式構成要素が検討される:
(。)センシング
(海洋レーダー、GPS(DGPS)のポジション・レポート、風速および風向きセンサー、または潮位センサーを通じた)レーダー状態、水路測量結果、および天候状況などのデータ収集。
(「)センサー処理

 

 

 

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